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小説 妄想アマガエル日記
当館の敷地内に生息するカエルの日々を、彼らの生態や形態を踏まえて妄想した小説です。
こちら↓よりPDFがご覧いただけます。
妄想アマガエル日記 第37話まで [PDFファイル/6.59MB]
※ このPDFはnote<外部リンク>での連載を37話までまとめたものです。横書きのnoteを縦書きにしておりますので、見にくいところがあります。続きの話しはnote<外部リンク>でご覧ください。
プロローグ
毎日、アマガエルを見かけるので、彼らは私にとってとても身近な存在である。しかし、その見かけた瞬間の彼らしか知らない。
だけど、彼らは私と同じ時空間を生きているわけである。
つまり、彼らを見かけた時だけが彼らがこの時空間にいるわけではなく、ずっと彼らはいるのである。
そんなことを考えていると、彼らが一日をどのように過ごして、どのように考えているのかを勝手に想像してみたくなった。想像というよりはただの妄想である。
そこで、あまり見てくれる人もいないので、このnoteを使って、架空のアマガエルの日記を妄想してみようと思った。
主役はもちろんアマガエルである。名なんて無いが、そうすると区別するのが難しそうなので、『銀次郎』という名をつけることにした。意味はまったくないし、日記なのでこの名が出てくることはほとんどないと思う。
では、気ままに架空のアマガエルの日記を妄想していこうと思います。
豊田ホタルの里ミュージアム
学芸員 川野敬介