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2024年度「教員のための博物館の日」

更新日:2024年8月4日更新 印刷ページ表示
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2024年度「教員のための博物館の日」
プログラム名:基礎自然史学

・開催日時:7月30日(火曜日)10時00分-16時00分

・対  象:学校にお勤めの現役の教諭 
     ※理科が専門でなくても結構です。身近な自然史に興味のある方でしたらどなたでもお気軽にご応募ください。

・定  員:5名(入力フォームに5名が申し込んだ時点で入力フォームにアクセスできなくなります。)

・プログラム一覧:
(1)中生代ジュラ紀のアンモナイト化石を現地(豊田町内の豊浦層群)で採集
(2)角島の玄武岩を薄片にして岩石を構成する鉱物を観察
(3)昆虫(カブトムシ成虫)の体を解剖して脳や内臓などを実際に観察
(4)生殖のための葉の集まりである植物の花のつくりを解剖して観察
(5)生物の根源である藻類(藍藻含む)を敷地内で採集して顕微鏡で観察
(6)地衣類の観察の仕方と種類の見分け方を学ぶ
※当日、参加者全員の希望を聞いて、3プログラムを選定して実施。

・申し込み方法:定員に達しました。どうもありがとうございました。

                       申し込みフォーム<外部リンク>(7月2日 10時00分から)↓
                                                1<外部リンク>​                    

・会 場:豊田ホタルの里ミュージアム
    〒750-0441 下関市豊田町大字中村50番地3
    Tel:083-767-0350 Fax:083-767-0355

※ご不明な点等ございましたら、お電話(083-767-0350)ください。

 

開催した内容(実施報告)

・開催日時:7月30日(火曜日)10時00分-16時00分

・参加者:5名(定員5名)

・開催した内容:(1)化石(中生代ジュラ紀)採集、(2)地衣類の採集と観察、(3)昆虫の解剖(カブトムシ)

・​​開催にあたり重視した点
 身近な自然史に対する新しい視点を得てもらうために、特に実際の調査を体験して頂き、さらに、自立して生徒に指導して頂けるように技術の習得まで念頭において開催した。

・運営上の工夫
 事前に、各開催内容に関するテキストPDFをメールで配布し、当日までにある程度勉強して頂いた上で、実際に現場で採集や調査を実施した。さらに、復習や授業で使えるように当日、採集や解剖した標本やサンプルは、持ち帰ることができるようにした。

・成 果
(1)化石採集:実際に化石を採集したことがなかった方も多く、はじめて採集するアンモナイトや植物の化石に大変驚き、感動していた。教員が感動した体験は生徒にも伝わると思うので、成果はあったと思う。

(2)地衣類の採集と観察:地衣類を敷地内で観察、採集し、地衣類という生物がどのようなものなのかを実際に顕微鏡で観察し、その後に薬品を用いた呈色反応という地衣類独自の種の同定の仕方はを学んで頂いた。地衣類の興味深い生態や形態を知って頂き、なにより他の生物と違い常に同じところで生育するという教育現場での活用の利点について十分認識頂くことができたと思う。

(3)昆虫の解剖(カブトムシ):昆虫のもっとも基本的な体の作りである頭、胸、腹を解剖して理解することで、教える時により深い視点で見ることができるようになった。さらに、脚の関節や翅の構造、気管、神経、口器を構成する付属肢の形、感覚器などを1匹のカブトムシを解剖しながら顕微鏡で観察し、詳しい解説をすることで昆虫の緻密な形態構造を理解して頂くことができたと思う。

 

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▲当日の化石採集の様子