豊田ホタルの里ミュージアムの活動記録をご報告いたします。ただ、体験学習の活動記録については、体験学習のページでご報告いたしますのでそちらをご覧ください。

2007年度の日々の活動記録
2007年度の活動記録の詳細
2008年度の日々の活動記録
2008年度の活動記録の詳細
2009年度の日々の活動記録
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2010年度の日々の活動記録
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2016年度の日々の活動記録
2011年度の活動記録の詳細



《2017年度》 No. 182

 タイトル

次の企画展(予定)

書込日
3/15
オイカワ♂の鱗
内 容 

 次の企画展は「身近な魚の鱗(うろこ)」です。企画展のタイトル通り、鱗について紹介した内容を考えています。そこで、ただ今 身近な魚を中心にいろいろと調べています。

 魚の鱗というのは、骨が変化したものですので、ヘビの鱗とはそもそもが違います。ヘビの鱗は成長とともにあまり大きくなりませんから脱皮しないといけませんけど、魚の鱗は骨ですから成長とともに木の年輪のように大きくなります。人の歯と同じような成分でできている点も面白い!

 また、ウナギやドジョウに鱗がないt思われているけれど、ちゃんとあります。ウナギの場合は皮膚の下にありますけど、うん、面白い!

 さらに、鱗はすべて同じでなくて、側線器という穴の開いた鱗があって、その穴は周囲の情報を感知する感覚器になっています。そのお蔭で、イワシの群れなどは回りにぶつからずに群れ泳ぐことができるといわれています。これまた面白い!

 くわえて、鱗は体の栄養(カルシウム)を蓄積するための貯蔵庫としても機能しているらしい、、、なんて面白いのだ!

 他にも、サメやエイが持つ鱗は「楯鱗」という鱗で、シーラカンスやハイギョが持つのは「コスミン鱗」と、またちょっと変わった鱗で、チョウザメやガーが持つのは「ガノイン鱗」というとても硬い鱗で、そして他の魚は「骨鱗」という薄いものです。どうにか、この4種類の鱗を展示したいけれど、、、シーラカンスやハイギョ、ガーなんてそのあたりに落ちていないし、、どこで手にいれればいいのだろう〜〜。。(川ノ)。


《2017年度》 No. 183

 タイトル

十魚十鱗

書込日
3/22
※スケールは1mm
内 容 

 次の企画展は魚の鱗ですので、最近は時間を見つけては魚の鱗を調べています。いろいろな種類の鱗を顕微鏡で見ていると、それぞれ形が違ったり、色が違ったりして、面白いものだと感心してしまいます。
 また、写真を撮影したりしてみているけど、そのまま撮っただけではなんとも味気ない。。。鱗にだけ染色して、蛍光で光らせて撮影できないかと、、いろいろと試行錯誤しています。

 あと、春季のテーマ展は「下関の海浜の砂」という内容を考えていて、海岸の砂も調べています。鳴き砂なども結構見つかるし、海岸によっては全然違って面白いものです。

 身近な物や知っているつもりでいるものも顕微鏡で改めて見ると、そこに見える物には発見があります。ぜひ、展示ができたらご覧いただけたらうれしいです。

  鱗を顕微鏡でずっと見ていると、レコード盤のように見えてきて、レコード針をおいてみたい、、なんて、そんなバカみたいなことばかり考えてしまいます(川ノ)。


《2017年度》 No. 184

 タイトル

魚拓の試行錯誤

書込日
3/24
内 容 

 鱗の企画展のために、魚拓を作成しようと模索していました。最初は、ふつうの方法で作成してみました。でも、どうやっても、鱗に開いた側線孔が写りません。これではただの鑑賞用の魚拓になってしまいます。。
 
 次に試したのが、スキャナーで撮影する方法でしたが、デジカメで撮影した方が綺麗でした。特に、愛用しているデジカメ(SIGMA dp2)で撮影すると綺麗に写りました。でも、それでは、ただの写真になってしまう。。

 そこで、次に試したのが、魚の骨を染める溶液を用いた方法でした。これでは、骨と同じである鱗を鱗を染めて蛍光させて撮影しようとしてみました。もう、この時点で魚拓ではなくなってしまっているけれど、目的を鱗と側線孔をよりよく見せることにシフトしていたので、この方法に行き着きました。
  でも、死んだ魚では鱗が染まるはずもなく、うまくいきませんでした。。。 困ったことに私は、虫にしろ、魚にしろ、生き物を殺すことが苦手なので、展示で死んでしまって保存していた魚しか手元にないので、この方法はうまくいかなかったのです。。。いやはや。。。

 どうしたものか、、と考えあぐねたあげく、透明の蛍光液を魚に塗って蛍光させて光らせることにしました。すると、やっと、各鱗をはっきり見せることもできたし、側線孔は水をはじくようで、それも見れるようになりました。

 なかなか、鱗を見やすく撮影するというのも骨が折れるものです。次は、鱗の模型を作ったり、これらの標本をグリセリン置換標本にしたり、なかなかやることが多い。また、同時並行で進めている、春季テーマ展の海浜の砂についても調べないといけない。。。生物学と地質学を行ったり、来たり。でも、そんなことより大変なのが、花粉症。(川ノ)


《2017年度》 No. 185

 タイトル

鱗ってよくできてるな〜

書込日
3/28
内 容 

 身近な魚の鱗を電子顕微鏡で観察してみました。。鱗の年輪みたいなところの先端には小さな刺が並んでいて、他の鱗と固定できるようになっていて、こんなに小さいのによくできているな〜と改めて、感心。大したもんです。

  写真などは少しずつ準備できてきたけれど、展示自体は特にできていない。。。間に合うのだろうか、、、 こんなことをいつも言っているような気がする。。。。。
  これまで、企画展、テーマ展合わせると120個くらい作ってきたけれど、毎回毎回こんな感じ。。。なんとも情けない(川ノ)


《2017年度》 No. 185

 タイトル

砂の個性

書込日
4/1
内 容 

 海岸の砂なんてどこも一緒でしょ。と自分でも思っていたけれど、実際調べてみると、海浜毎に砂の構成物や粒径など違いがあって、個性があります。

  下関は瀬戸内海と日本海と海岸線が長いので、この個性がまたとてもよくわかる。5mm×5mmのシールで取った砂でもその個性がよくわかります。面白いものです(川ノ)。


《2017年度》 No. 185

 タイトル

鱗の数

書込日
4/2
内 容 

 魚には鱗がいっぱいあるけれど、、、一体、何枚くらいあるのだろう?よくわからないから、数えてみました。すると、734枚ありました。また、鱗の形は体の部位で違いがあるようでした。なかなか、鱗の世界も奥が深い。。。

  展示する標本もいろいろ作りました。見たことないような魚も頂くことができたので、解剖してみました。他にもいろいろと解剖したり、調べたりしてみました、、、もう、手が魚臭い〜(川ノ)。


《2017年度》 No. 186

 タイトル

鱗のいろいろ

書込日
4/8
内 容 

 魚の鱗に関する企画展がほぼ完成しました。また、もう一つの展示の「下関の海浜の砂」の展示も大体できてきました。いや、、苦労した。。。

 でも、休んでいる暇はない。 次は、夏季企画展と夏季テーマ展を作らなきゃいけない。

  今年は、ホタル祭りが5月末からなので、夏季企画展とテーマ展を早くから開催しないといけないのです。。。

  夏季企画展は、「螢の心臓と蟲の心臓」という内容を予定しています。これまで3年かけて、夏季企画展で節足動物(昆虫類、甲殻類、鋏角類、多足類)の体の中を紹介してきました。
 
  具体的には、3年前の企画展は、節足動物の神経系(脳)、2年前は呼吸器系(呼吸)、昨年は消化器系(内臓)、そして、今年は循環器系(心臓)というわけです。このシリーズ企画展は、10年計画で節足動物の体の中を紹介するという、ちょっとは壮大な企画展(と勝手に思っているもの)。やっと、腹側から、脳→呼吸器→内臓ときて、一番上にある心臓まできました。果たして、ちゃんとできるのだろうか〜。。。自信はないけど、やるしかない。

 また、夏季テーマ展は、収蔵標本「蝶類」です。2年前にも同じタイトルのテーマ展を開催しましたが、あれからまた蝶類の標本が増えたり、整理が終わったりしたので、それをまた一同に展示するというものです。

 さぁ、次いってみよう〜 (川ノ)。


《2017年度》 No. 187

 タイトル

光る魚の光るところ

書込日
4/19
ヒカリキンメダイ(撮影:KS)
ヒカリキンメダイの発光軌跡
ヒカリキンメダイが発光する映像
ヒカリキンメダイの発光器切片
内 容 
 魚の鱗の企画展も無事できましたので、次は発光する生物の発光器を調べることにしました。そこで、最近は、ヒカリキンメダイ、ヒカリマツカサウオ、ホタルイカの発光器の切片を顕微鏡で見て、観察しています。

 発光器というのは、これまでホタルなど昆虫類のを見てきたけれど、魚もイカも興味深い(川ノ)。

《2017年度》 No. 188

 タイトル

次の企画展

書込日
5/6
内 容 

 次の企画展は、『螢の心臓と蟲の心臓』というものです。つまり、節足動物(昆虫、多足、甲殻、鋏角類)の心臓(循環器)を紹介するものです。

 これまで、3年かけて神経系、呼吸器系、消化器系を取り出して、展示してきましたけれど、心臓というのは、難しい。。ピンセットで取り出そうとすると、その貧弱な器官はすぐに切れてしまう。また、ザトウムシやヤスデの場合、あるべきところをいくら探しても見つからない。。。。 どうして、見つからないのか。。。試しに染色してみると浮き上がってきた!なんと、ザトウムシやヤスデの心臓は透明だった!!ガラス細工のように透明で見えなかったとはいえ、まったく、なさけない、、自分の未熟さを感じます。ただ、少しずつ、攻略できてきた。

 学芸員の仕事というのは、
『そのあたりに落ちている石ころや虫けらに価値を見出す』ということだと思うけど、それは難しい。でも、これをするには、「知識」と「技術」が必要になる。たぶん、この知識というのが『学』であって、技術というのが『芸』なのでしょう(本当かどうかは知らないけど)。
  でも、まだまだ両方未熟すぎる。。企画展を作る度に思い知らされる。ただ、誰でもわかる「綺麗」とか、「珍しい」とか、「大きい」とかいう価値を展示するのは簡単だけど、それをやったら学も芸も磨けないから、頑張って価値を見出すしかない。
  とはいえ、どうやっても肝心のホタルの心臓が取り出せない。。。ホタルより小さいザトウムシのは取り出せたのだから、取り出せるはずなのだけれど、見つからない。 いったい、どうやったら見つけることができるのだろうか。。。困った〜

 なかなかうまくいかないけれど、節足動物の心臓というもの自体は、知れば知るほどよくできている!たとえば、タガメなど昆虫の場合は翅や脚の根本にも小さなポンプが補助的についているし、ザトウムシの場合は大きなポンプに1対にパイプがつながって、体全体に体液が循環できるようになっている。こんな小さな生き物が、無駄のない完璧なデザインのポンプ(心臓)を有し、それが体の中で常に動いて体液を循環しているなんて、スゴイ!としか言いようがない。

  春になり、草むらには多くの生き物が出てきました。それらを眺めながら、その小さな体の中の小さな鼓動を感じることができるようになっただけで、よかった(川ノ)。


《2017年度》 No. 189

 タイトル

ゲンジボタルの心臓

書込日
5/17
内 容 

 やっと、ゲンジボタルの心臓を取り出すことができました。いや〜、、苦労した。。ような気がする。
 
  最近、このような小さな生き物の器官をどうやって取り出すのか?と聞かれることが多々あります。けれど、特に、特別な方法なんてなくて、顕微鏡を覗きながら少しずつ取り出しているだけだから、、、どう説明していいのやら。。と思います。

 でもまぁ、参考になる人がいるのかわからないけど、簡単に書いておこうと思います。ただ、独自の方法なので、正しい方法なのかについてはわかりません。

 まず、生きた生き物を殺してすぐに生理食塩水などの中で解剖するのが一番いいですけど、わざわざ内臓を取るだけで殺すのはかわいそうですから、私の場合は、展示などで死んだ生き物を保存しておきます。
  その保存の仕方が大事です。ふつうの昆虫標本みたいに乾燥しては、ミイラのようになってしまって、このような器官は残りません。エタノールやホルマリンなどの固定液につけるのもよくありません。自分の中で一番いいと思っているのは、小さなチャック付袋に水を入れて、その水の中に死んだ個体を入れて、水ごと冷凍する方法です。そうすれば、ゆっくり解凍すれば、死んだときの状態のまま解剖することができます。なお、脳(神経系)は比較的強いのでエタノールなどでも十分残ります。
 
  次は、解剖の方法です。まず、トビムシなどのとても小さな生き物を解剖する場合は、爪楊枝の先にまつ毛などをつけた物や細い針の先を研ぐか、溶かした小さなメスなどを使います。また、ホタルくらいの大きさであれば、先の細いピンセットや眼科用のハサミなども使います。ピンセットやハサミは油砥石などで研いで使いますが、用途に応じてピンセットの先を曲げたものや、平たくしたもの、片方をメスのように研いだものなども用意しておくと使いやすいです。

 また、脂肪などが多くて器官が見えにくい場合は、電池式カイロの上にシャーレをおいて、そのシャーレを水で満たして、水酸化カリウムなどを適宜入れて、温めながらタンパク質を透明にしながら解剖したりもします。

 他にも、、と書いていくとキリがないような気もするので、このへんでやめておきます。

 まぁ、種類によって、いろいろな方法を組み合わせて解剖します。ただ、特別なことや特別な道具はほとんどありません。ぜひ、興味を持たれた方がいたら、試してみてほしいです。生物のスゴサを感じることができると思います(川ノ)。


《2017年度》 No. 190

 タイトル

雑誌『とよたの』

書込日
5/26
内 容 

 祝、豊田のホタル祭り50周年。ということで作成された雑誌『とよたの』。ホタルのことや豊田のこと、ホタル祭りのことと満載です。ホタル祭り会場および道の駅で販売しています。 定価500円です。
 詳しくは、以下の目次と上の参考ページをご覧ください。部数に限りがありますので、お早めにお買い求めください。通信販売については豊田町観光協会HP(http://toyotacho.com/)をご覧ください。


                目 次

なぜ、ホタル祭りははじまった? ……………………… 2
ホタル祭りはどんなことする? ………………………… 4
ホタル祭りの変遷… ………………………………… 6
ホタル祭りに関わる人々… ………………………… 8
コラム1● ホタル俳句大会… ………………………10
十人十色 私と蛍と蛍祭り
私と蛍と蛍祭り1 石永 ヒサ子さん……………………12
私と蛍と蛍祭り2 村田和子さん…………………… 14
私と蛍と蛍祭り3 藤井 希志子さん…………………16
私と蛍と蛍祭り4 秋枝 和子さん… …………………18
私と蛍と蛍祭り5 清廣 哲也さん… …………………20
私と蛍と蛍祭り6 上中 猛さん… ……………………22
私と蛍と蛍祭り7 中野 博友さん… …………………24
私と蛍と蛍祭り8 田中 和夫さん… …………………26
私と蛍と蛍祭り9 吉本 知則さん… …………………28
私と蛍と蛍祭り10 今田 岳村さん… …………………30
コラム2● ゲンジボタルほど変わったホタルはいない…32
豊田とホタル
ホタルと豊田… …………………………………34
日本初のホタル舟とは… ………………………36
豊田のホタル… …………………………………38
ホタル籠プロジェクト… …………………………40
コラム3● 豊田は川がとにかく多い=ゲンジボタルの生息地が多い……………………………………………………42
違った視点で見るホタル
螢見から螢祭りへ 後藤好正… ………………44
熱帯の蛍と人 小松 貴… ……………………46
コラム4● 豊田のゲンジボタルの発生の特徴… ……48
豊田町の紹介
とよたの名所… …………………………………50
とよたの宿… ……………………………………52
とよたの温泉… …………………………………54
日本のホタル… …………………………………56
ゲンジボタルの生物学…………………………60
こっそり教えるホタルの楽しみ方… ……………64

(川ノ)


《2017年度》 No. 191

 タイトル

ゲンジボタルの形

書込日
6/9
腹部形状
腹部の形状分布
前胸の断面の形状
頭部の形状分布
内 容 
 ゲンジボタルを見ていて、いつも不思議なことがあります。それは、「どうして、雄が光る必要があるのだろう〜?」ということです。
  雌が光っていたら、その光を目印に飛んでいけばいいのだから、雄は光らなくていいはず。ヒメボタルや北米のPhotinusなどのように緻密な発光コミュニケーションをしないゲンジボタルはなおさら。また、自分の光は複眼の感度が高い上に、眼の腹側の方が感度が高いのだから、飛びながら光ると、自分の光が一番邪魔な光になるはず、、、、、。でも、今年も雄たちはみな元気に飛びながら光っています。その光景を見るたびに、「何故、あなたたちは飛びながら光るの?光らない方が雌が目立って見つけやすいし、そもそもまぶしいでしょ?」と聞いてみたくなるのです。

 そこで、今年は、雄が飛んでいるときの光が眼の邪魔になっているかどうか、ということを調べています。まずは、体の形状を細かく計測して、発光器からの光がどのように広がるかを調べて、他にもいろいろ調べています。
  その結果、どうやら自分の光は眼には直接届かないようで、それを可能にするために、いろいろよくできていることがなんとなくわかってきました。でも、どうして光る必要があるのか?ということはわからずじまい。。。。(川ノ)。

《2017年度》 No. 192

 タイトル

夏休み特別企画展

書込日
6/30
Aのスケールは1mm、他は1cm
内 容 
 これまで、夏休み特別企画展では、『世界のカブトムシとクワガタムシ』の展示を行ってきましたが、今年は、カブトムシとクワガタの展示を縮小して、もう一つ別の展示を行います。内容は、『世界のカタツムリ』。

 今回の展示では世界(日本以外)の希少なカタツムリ約150種の標本(殻)を一同に展示します。これらは、当館の増野館長が長年集めてこられたコレクションで、めったに見れないような種ばかり。。他にもおまけ的に約50種の世界の淡水貝類も展示します。

 世界の珍しいカタツムリをこんなにいっぱいまとめて見たことなんてなかったので、一つずつ興味深く観察しながら、展示作成のために写真を撮って、パネルや図鑑を作成しています。
 
  観察していると、A(上の写真参照)のように、『何で、こんな変な形してるん?』と思うのがいるし、Bのように『口がウ〜て横に伸びている』のもいる。Cのように、『口の中が変なヒダで仕切られている』のいたと思ったら、Eのように『口が上向いちゃってる』のもいる、、、、Fのように、『分けわかない伸び方している』のもいる、、なんじゃこりぁ〜と思うことばかり。自分の中のカタツムリという生き物に対する先入観を簡単に突き破る自然の力強さ!面白い。

 また、Dたちのように色鮮やかなカタツムリも多く含まれていて、目の保養にもなります。

 ぜひ、今年の夏休みは『世界のカタツムリ』もご覧ください(川ノ)。

《2017年度》 No. 193

 タイトル

休憩用の椅子と机

書込日
7/13
@休憩所
@休憩所(左と同じ 遮光シート)
A入口に設置した椅子
Bクヌギ林の中に設置した椅子
C喫煙所に設置した遮光と椅子
Dヤナギの下に設置した椅子
内 容 
 結構な量の板を頂くことができたので、来館された方がゆっくり休むことができるように椅子や机を作成しました。

 その@:館内には、食事するところがありませんので、ゆっくり食事でき、しかも 敷地内で昆虫を採集した人がゆっくり観察できる涼しい屋外休憩所を作り、そこに机と椅子を設置しました。日差しが強いときには遮光シートで日陰にすることもできますので、これからの暑い時期でも使えると思います。

 そのA:入口の自動ドアのところでは、よくお連れの方を待っている方を見かけるので、座って待てるように椅子を設置しました(A)。
 
 そのB:芝生広場の奥にはクヌギやサクラ、ケヤキが植えてある小さな木陰があります。せっかくですので、ここにも椅子を設置しました。ここは、暑い時でも涼しく休めます。クヌギにはカブトムシやクワガタムシも集まっています。

 そのC:喫煙スペースに椅子を設置し、さらに遮光シートで日陰も作りました。

 そのD:道路側は日陰がなく、炎天下では休むとこがないので、ちょうど日陰になって涼しいヤナギの下に椅子を設置しました。

 危険がないように、頑丈に作りました。また、サンダーで表面や角、裏面まで綺麗にしました。さらに、腐食しないように屋外用塗料も塗り込みました。
 
  ぜひ、多くの方に使っていただけたらと思います(川ノ)。

《2017年度》 No. 194

 タイトル

タガメの夏、日本の夏

書込日
8/6
タガメの成虫
脱皮直後のタガメ
成虫の前脚の爪は1本に見える
幼虫の前脚の爪ははっきり2本
タガメの触角
(眼の下の指みたいな部分)
呼吸管
内 容 
 当館では、常設展示の中に水生昆虫のコーナーがありますので、そこでタガメを展示しています。そのため、毎年この時期になるとタガメを繁殖させて、ふ化した幼虫を成虫にするべくがんばって飼育しています。

 さて、このタガメという生き物との付き合いはかれこれ15年くらいになりますが、未だによくわからないことだらけです。

  たとえば、触角は眼の下にスッポリ入るポケットがあって、普段はそこに収納されています。どうして、こんな小さな触角が眼の下に収納されているのだろう〜?そして、タガメはカメムシの仲間なので、性フェロモンとして匂いを出すことは知られていますけど、こんな小さな触角で果たしてその匂いを嗅ぐことなんてできるのだろうか〜?とか。
  幼虫の時は前脚の爪は2本ですが、成虫になると1本が極端に小さくなって、一見すると1本のように見える爪になります。どうして、こんな変な爪の変化をするのだろうか〜?とか。

  飛ぶ前には前胸を前後にショコショコ動かして、飛翔するための準備を15分近くするのですが、、、どうして、飛ぶのにそんなに準備運動するだろうか〜?とか。飛ぶときに上翅と下翅を連結して鳥みたいに飛べるし。

 他にも、求愛の仕方であったり、雄親の卵の保護・保育であったり、呼吸の仕方であったりと見ていると、不思議なことだらけ。

 また、神経は多くの昆虫は腹部にも各節に神経節という小さな脳があるけれど、タガメは腹部の神経節は胸の神経節と癒合していてないし、体外消化で大量の体液を吸うことができるように食道に食道ポンプというとても立派な筋肉の塊があったりするし、餌を捕えるマッチョな前脚には、多くの血液(体液)が必要なのか、根本にとても大きな心臓補助ポンプがあったりと、無駄をそぎ落として、必要な部分に緻密で重厚な器官をもっているという、独特の世界を感じさせてくれます。

 タガメは、カエルやカメ、ヘビといった脊椎動物を軽々と襲って食べるという昆虫離れしたスゴサと強さを感じる反面、少しの農薬や水の汚れで簡単に死んでしまいます。タガメという生き物は、強さと弱さ、繊細さと大胆さ、といった相反する魅力を持ち合わせた特異な生き物と個人的に思っています。

 そんなタガメのペアが今年3回目の卵を産んで、親雄が毎日世話しています。多分、あと5日ほどでふ化してしまって、卵が見れるのは今年はこれが最後と思います。

  ぜひ、あまり見られないタガメの卵をご覧ください。また、企画展ではタガメの心臓も展示しています。繊細で大胆な彼らの生きざまと体の不思議、とくとご覧あれ(川ノ)。

《2017年度》 No. 195

 タイトル

小さな蛍籠の大きな可能性

書込日
8/18
↑キーホルダーサイズの超ミニ蛍籠
内 容 
  蛍籠というのは、昔、豊田町でよく作られていた麦わらで編んで作ったホタルを入れるための虫かごです。今回、この蛍籠を小学生の団体に差し上げることになったので、キーホルダーサイズのとても小さな蛍籠(5cmくらい)を作っています(上の段の写真)。

  ちなみに、蛍籠というのは、豊田町で私が調べた限りでは、四角いテッシュ箱のような形のものから、ピラミッドのような形のもの、平たい形のものなどさまざまな形のものがあります。その中で、もっとも簡単で、全国的に作られていたのが上の写真(下の段)の2番の蛍籠です。これは、底に2本の麦わらを十字にしてその各端から伸ばしていくものです。それの少し応用で、3本の麦わらから始めると六角形の底をした蛍籠になります。
 そして、それらとはまったく違う編み方で作るのが3番と4番の蛍籠です。これらは、2本または3本の麦わらを編みながら上に伸ばしていくことで籠にしていきます。この編み方で作ると4番のように丸い形の籠や“らっきょう”のような形のもの“ひょうたん”のような形のものも作ることができます。

 今回、小学生にこれら作り方の違う蛍籠を差し上げ、さらに少し麦わらを編んでいただいて、蛍籠作りを体験して頂こうと思っています。
  大きな蛍籠を作るより、このような小さな籠を作る方が大変ですが、小さい蛍籠にはその小ささ故に高い技術が必要になるし、その大きさ故にさまざまな場面で使えそうな気がしていて、可能性を感じています。さらに、今後は、他の形の蛍籠のミニチュアver.も増やしていこうと思っています(川ノ)。

《2017年度》 No. 196

 タイトル

次の企画展

書込日
8/21
内 容 
 次の企画展(秋季企画展)は『下関のヤスデ』を予定しています。これまで、毎年毎年ヤスデの企画展をしてみようと思っていましたけれど、どうも実現には至りませんでした。

 そして、遂にこの度この未開の生き物『ヤスデ』の企画展をすることにしました。

 ヤスデという生き物はとても誤解の多い生き物です。

  たとえば、オオムカデ類と混同されて、噛むし、毒があると思われることがあります。しかし、ヤスデは腐った落ち葉を食べるとてもおとなしい生き物。人を噛むことができる口ではないのに、危険生き物扱いされることさえあります。

 また、ヤスデは、汚い生き物と誤解されることがあります。でも、飼育していると、あんなに多い脚を1本1本口で綺麗にしています。その様を見ていると、なんと綺麗好きな生き物なのだろうと思います。

 さらに、ヤスデは、気持ち悪いと思われることがあります。まぁ、これは、人それぞれなので、仕方がない。

 まぁ、誤解は他にもあるだろうけど、その理由はただ一つ。ヤスデのことを知らないからでしょう。
 
 ヤスデは、2つの節がくっついて1つの節になっている重体節と呼ばれる面白い体をしています。だから、各節2対4本の脚がでています。
  また、雄は精子を前の節の脚の付け根から出して、それを7節目くらいにある生殖肢という特殊な脚で受け取って、雌に渡すという、これまた面白い生態をしています。
  さらに、ヤスデはふ化した時は昆虫と同じで3対6本の脚だけど、それが成長にしたがって増えていくという面白い成長の仕方をしていきます。

 企画展で、ヤスデのことをちゃんと知って頂いて、この身近にいるとてもけなげで興味深い生き物のことを知ってほしいと思います。企画展は、9月中旬からの予定で進めています。展示ができましたら、ぜひ、ご覧いただけましたらうれしいです。ちゃんと、展示ができればいいのですけど。。。(川ノ)。
 

《2017年度》 No. 197

 タイトル

巧みなヤスデの感覚器

書込日
8/29
内 容 
  次の企画展は、ヤスデです。

  いろいろな論文を読み漁ってみましたけれど、まだまだわからないことだらけ。。。。特に、わからないけれど、知りたいのは感覚器。
 そこで、本日、山口大学で電子顕微鏡を借用させて頂いて撮影してきました。すると、 これまで、いろいろな生き物の感覚器を見てきましたけれど、ヤスデのはこれまで見てきたどの生き物の感覚器ともくらべものにならないくらい多彩で異彩。
 
  面白い生き物だ!

 頑張って企画展を作っていこうと思いました。でも、ヤスデの企画展なんて、ちゃんと作ることができるのだろうか、、、そもそも、興味を持って見に来てくれる人がいるのだろうか。。。。信じよう(川ノ)。

《2017年度》 No. 198

 タイトル

話していることとは別のこと

書込日
9/5
内 容 

 夏休みが終わりました。。

 毎年のことですが、夏休みにはいろいろな質問を受けます。

 例えば、「ダンゴムシとワラジムシの違いは何ですか?」とか、「昆虫の体のつくりはどのようなものですか?」とか、「生き物に共通することはなにか?」とか、いろいろと。

 ダンゴムシとワラジムシというのは、基本的に体の中の構造に違いはないけど、しいて言えば腹部の後端の形が違うなどあるけれど、そんなことを言っても仕方ないから『まるまるのがダンゴムシで、まるまらないのがワラジムシ』なんてことを言ってしまいます。
  しかし、頭の中では、身近にいるハナビロハマワラジムシは、 ワラジムシだけど、まるまるじゃないか!とか、ニホンタマワラジムシもワラジムシだけど少しまるまるじゃないか!とか言うもう一人の自分が頭の中にいます。

 また、昆虫(成虫)の体は?なんて質問には、胸から脚が3対6本あるのが特徴の一つです。なんて、ことを言ってしまいます。
  でも、頭の中では、イシノミは腹部に腹肢という肢が各節にあって歩くときに使うじゃないか!とか、ヤスデはふ化したときは3対6本の脚があるから脚の数が6本というのは昆虫だけの特徴じゃないじゃないか!とか、言うめんどくさい自分が頭の隅っこで騒いでいます。

 また、生物に共通することは?なんて質問は、「ものを食べてウンチをする」、「周囲の様子を感じて反応する」、「息をする」、そして、「必ず死ぬ」と言ってしまいます。
  でも、コウガイビルの中の無性生殖する種は分裂だけで生きているから、死という概念自体がないじゃないか!とか言う、否定ばかりする自分が頭の奥底から叫んでいます。

 いろいろな分野を相手にしていると、さまざまな例外というものを知ることができます。その例外はあまり人に話すことはないけれど、それを知っているのと知らないでいるのとでは、たぶん何かが違うような気がしています。
  次の企画展はヤスデです。そのため、只今、鋭意調査中です。これまで相手にしていなかった生き物だけにさまざまな例外に気付きます。
  頭の中のもう一人の自分がまた知恵をつけているようです(川ノ)。


《2017年度》 No. 199

 タイトル

ヤスデの部屋

書込日
9/19
@土台
A少しずつ作る
Bさらに作る
Cどんどん作る
D完成
E野外で見つけた脱皮室
内 容 
  次の企画展はヤスデです。展示もいろいろと出来てきました。今回、企画展のためにいろいろと調べていると、いろいろな面白いことを知ることができました。
 
  その中の一つで、「脱皮室」というのがあります。これは、ホシデアマビコヤスデなどでが脱皮する時に、自分一人だけが入れる部屋を作ってその中で脱皮して、さらに体が硬くなるまで過ごすものです。
 
  この部屋は、まず土台を作って、そこから数日をかけて少しずつ球形に作っていきます。最後に、内側から穴を塞いで完成。チョコトリュフのような、、昔あったチョコエッグのようなこの部屋はなんとも愛らしい。
  脱皮の時にこのような部屋を作るのは他に昆虫のメミズムシとかいろいろいるけど、ヤスデの部屋は隙間なくびっちりしていて、お見事!

 彼らは、この暗い部屋の中で、何を考えているのだろう〜。。間違えて部屋を小さく作ってしまって、狭くて脱皮できない、、、なんて、間抜けなヤスデはいないのだろうか。。。。企画展ではこのヤスデの部屋も展示します。
  ヤスデの部屋、なんとも面白いではありませんか! トゥルルトルルトゥールルトゥルル・ル・ル・〜〜♪(川ノ)。

《2017年度》 No. 200

 タイトル

蛍かごの種類

書込日
9/29
四開式五錐型
編式六錐型
六開式七錐型
編式五紡錘型
編式三紡錘型
編式七紡錘型
内 容 
  次のテーマ展は「蛍かごの作り方」というものです。
  蛍かごというのは、半世紀くらい前には、豊田町の子供は皆作れたもので、麦わらで編んで作るホタルを入れる籠です。

 この籠は、形や作り方は実にさまざまで、大変多様です。

 そこで、今回のテーマ展では、蛍かごの多様な世界の一端を知って頂くために、作り方を動画と実物でわかりやすく紹介します。同じ麦わらでも、編み方次第で上の写真のようにいろいろな形にできるのはとても面白いことです。なお、蛍かごについて、もっと詳しく知りたい方はNo. 190で紹介した『とよたの』をご参照ください。

 ただ、そんな多様な蛍かごにはそれぞれに名前などはついていないので、区別がしにくいので、この展示では勝手に分類して名前を付けました。それが上の写真の下についている名前です。今後はもっと種類を増やして、作り方や形を基準に分類して、学名のように科や属、種といった分類群を設けてみたいと思っています(川ノ)。

《2017年度》 No. 201

 タイトル

蛍かごの作り方

書込日
9/29
内 容 
  次のテーマ展では、蛍かごの作り方を紹介します。

  そこで、手元を撮影した動画を展示の中ではQRコードを配して展示します。そのQRコードを読み取るとYouTubeで映像が見れるというものです。ただ、スマホがない場合もあるので、展示会場でもモニターで映像を上映いたします。

 10年くらい前に標本に設置したQRコードで読み取って、webにアクセスしてもらって虫の声や映像を携帯(ガラケー)で見れるようにと試行錯誤していました。その時は、フラッシュというソフトでどうにかできないかとやっていました。
  それが、今ではYouTubeであったり、高度な情報が扱えるスマホであったりとツールが増えてきて、誰でも苦労なくこのようなことができます。なんとも、ありがたいような、、試行錯誤の必要がなくて味気ないような。。。。(川ノ)

《2017年度》 No. 202

 タイトル

卵ってなんだろう?

書込日
10/6
内 容 
 今朝、いつも通り展示している生き物たちの世話をしていると、サソリの背中に何やら白いものがくっついているではありませんか!まさか、幼生か?と思って見てみたら6匹の小さなサソリが乗っていました(写真5)。初めてみた〜!!
 
  このサソリは今年の5月末に手に入れて、ずっと1匹で飼っていたので、まさか半年もして子を産むとは、、驚きました!
 
  単為生殖なのか、、?それともすでに交接し終わっていて、今 生まれたのか、、?わかりませんけど、面白い!10日ほどで1回目の脱皮して背中から降りてしまうので、見たい方はぜひ、早めに見てほしいです。
 
 サソリは、人と同じように子を産む生き物なのです。他にも、ゲンジボタルの餌として知られる淡水貝類のカワニナも同じように卵胎生なので、卵ではなくて子を産みます。
 
  では、そもそも卵とは、なんなのだろう〜?

  たとえば、トビムシ(上の写真1)は、5億年前からいる、陸生生物でもっとも古い化石が見つかっている原始的な生き物ですが、この生き物は卵を産みます。でも、卵の成長を見ていると面白いことに、ふ化する前に卵の殻を破って、胚が大きく成長してしまいます。

  また、コウガイビル(写真2)も有性生殖する種では卵を産みます。でも、この卵はBB弾くらいの大きな卵で、一つの卵から3匹くらいふ化してきます。まるで、ガチャガチャのようです。
 
  さらに、今の時期はハリガネムシたちがいっぱいでてくる頃で、写真4のように木などにびっしりと卵を産んでいます。あんな細い体にこれだけの卵がどうやって入っていたんだ?と思うほど、いっぱい出てくるし、そしてそれをあんな細い体なのに整然と並べます。

 他にも、カブトガニのように卵の中で幼虫が1回脱皮するのもいます。

 生き物の卵というと、ニワトリやカブトムシのように、ふ化するまで殻が守っているもんだとか、卵からは1匹しかふ化しないとか、、、それが常識と思われそうですが、いろいろな生き物の卵を見ていると、そんなことがすべてではないことに気づきます。
  そして、卵っていったいなんなんだろう〜?と、考えてしまいます。
 
  寿命が長ければ、体の中で子を産めるけど、寿命が短い場合は、子孫だけ外に出して、次世代を残さないといけないから卵が都合がいいのか?それとも、体内で産まれると、親にとって何らかの危険があるから、卵として外に出して自分を守るのか?それとも、卵を長く持っていると自分が襲われたときに多くの子孫まで一緒に犠牲になるから、危険を分散させるために卵がいいのか?、、まったくわからない。。

 そんなことを、卵のような十五夜の満月を見上げながら考えるのは、なんとも秋らしい。。。ような気がする。(川ノ)

《2017年度》 No. 203

 タイトル

次のテーマ展

書込日
10/26
内 容 
 次のテーマ展は『ニホンアカガエルとヤマアカガエルの違い』というものです。この展示では、当館のサポーター会員の松田真紀子さんがふ化直後から両種のオタマジャクシをとても緻密に毎日観察して、記録を取り、いろいろな角度でスケッチを残して調べたものを一同に展示するというものです。この膨大な数の成長スケッチと写真で構成されたパネルは圧巻です!!

  この2種はよく似ているように見えますが、オタマジャクシの日々の変化を緻密に見て比較すると全然違っていて、驚きです!!飼育下での観察結果ではありますけど。。。

 11月10日から展示を開始する予定で進めていますので、ぜひ、ご覧頂けましたらうれしいです。また、今は、他にも3つの展示を同時並行で作っています(川ノ)。

《2017年度》 No. 204

 タイトル

次のテーマ展2

書込日
10/26
内 容 
 次のテーマ展『ニホンアカガエルとヤマアカガエルの違い』のために、この2種の成体の体も調べています。

 そこで、今日は、山口大学で電子顕微鏡をお借りして、さまざまな部位を撮影させいただきました。微細な形状を比較してみても、この2種は全然違っていました。面白いものです。

 これまで、このような生き物の体なんて電子顕微鏡で撮影することはできなかったけど(乾燥させないといけないから)、コウガイビルやイボトビムシ、カタツムリの企画展に際して習得したさまざまな技術を駆使して撮れるようになりました。いろいろな生き物を調べてきた甲斐があるというものです。まぁ、誰の役にもたたないような技術ですけどね。。。(川ノ)

《2017年度》 No. 205

 タイトル

新しい展示

書込日
11/1
手前は水生ホタルの幼虫水槽
手前はハリガネムシなどの水槽
ヒルなどの水槽
水生生物を間近に見れる展示
小さな水路になっている
取っての付いた石を持ち上げて見る
内 容 
 これまで、ホタルの生態水槽の前には水槽の生き物の説明パネルが貼ってありましたが、それを一新して、水槽と小さなタッチプールのような展示にしてみました。

 長年、ゲンジボタルと同所的に生息する種を見てもらいたいと思っていました。一応、標本では、豊田町のゲンジボタルと同所に見られる生き物(カワゲラやトビケラ、ヤゴなど)は、ほぼすべての種を展示していますけど、やっぱり生き生きとした姿の方がいい。

  でも、ホタルも含め、これらは石の下に隠れたり、暗いところに隠れたりするので、なかなか見せる方法が思いつきませんでした。

  そこで、まず水生ホタルの幼虫は水槽の下に鏡を置くことで、隠れている状態で見れるようにしました。そして、ハリガネムシなどは常に見れるようにし、さらに産卵の様子も見てもらえるように水槽を改良しました。さらに、小さな水路を作ることで、ここに取って付きの石を置いて、石の下に隠れるヤゴやカワゲラ、ヒラタドロムシの幼虫を石を持ち上げて見てもらえるようにしてみました。
 
  ゲンジボタルやヘイケボタルがどのような生き物と一緒に暮らしているのか、この展示をご覧いただいて、知って頂けたら嬉しいです。

 これができたのも、石に穴が開けれたり、ガラス管が切れるようになったなど、これまでの試行錯誤の末に習得した技術のおかげです。何が役に立つかわからないものです(川ノ)。

《2017年度》 No. 206

 タイトル

泳ぐ蛙、跳ねて歩く蛙

書込日
11/9
上段:ニホンアカガエル、下段:ヤマアカガエル
内 容 
 アカガエルの展示も完成しました。ぜひ、この展示をご覧頂いて、よく似ているけど、全然違う2種のカエルを見て欲しいものです。

 カエルというのは、面白い生き物です。なんといっても幼生のときは魚みたいで肢なんてないのに、途中から肢が出て来て陸上を歩くようになるのですから。。
 
  生き物の進化を頭の中で想像していると、昆虫やミミズ、コウガイビルたち(旧口動物類)とヒトやヤツメウナギ、ナメクジウオ、そしてカエル(新口動物類)というこの地球上にいる2つの異なるグループの体の使い方の違いに気がつきます。

  ヒルやウズムシのように「旧口動物たち」は体を上下に振って動くのに対して、「新口動物たち」は魚やヘビ、ウナギのように体を左右に振って動きます。この違い(筋肉のつき方など)で体が扁平になったときに「旧口動物たち」は体が横に平たくなって、その稜線に肢や鰓などの付属肢ができたけど、「新口動物たち」は縦に平たくなったので、稜線にヒレが発達したのだろうと思います。

  この違いから「旧口動物たち」は肢を減らす進化したけど、「新口動物たち」は肢を増やす進化をしたのだろうと勝手に想像を膨らませます。肢のないオタマジャクシが一気に4本の肢をどうやって手に入れることができたのか、、、ということは、どう想像してもわからないけれど、たぶんどうにかうまくやったのでしょう。
 
  生き物たちが、どうにかうまいことやって今のようにいろいろな生き物が出てきて、それを身近な生き物の生き様を見て、その過程を想像するというのは、自然史博物学の楽しみの一つと言えるのです。

  ただ、どうしても想像の中で、UFOに乗った宇宙人たちがちょこちょこと登場してしまう。。 想像力のなさがなんとも情けない(川ノ)


《2017年度》 No. 207

 タイトル

シミ探してます

書込日
11/18
上段:シミ、下段:カゲロウ幼虫たち
内 容 

 次の企画展は、昆虫の「シミ」を対象にしようと思っています。でも、いろいろ探していますけど、全然見つかりません。
どなたか、、、、この生き物を見つけた方は譲ってほしいです。。。。m(_ _)m

 次の企画展は、シミを一生懸命調べて企画展を作って(冬季企画展)、その次の企画展では、「カゲロウ」の企画展(春季企画展)をして、そして、来年度の夏季企画展で、節足動物の筋肉の企画展をするというのが漠然として目標です。

 シミはイシノミに似ているけど、イシノミと違ってトンボなどに近い口の構造をしていたり、翅の元となったような気管系や背板をしていて、翅を持つ前の昆虫の姿を知ることができます。
  そして、カゲロウは、はじめて翅をもった昆虫で、幼虫の姿はシミそっくりで、成虫になると翅を持ちます。

 シミとカゲロウを少しずつ、そしてじっくり調べて企画展を作ることで、大空に羽ばたいた昆虫たちの足跡を知りたいと思ったのと、最近の研究で昆虫の翅がどのような起源によるのかが、いろいろわかってきたので、そのような偉大な研究成果を紹介しながら、昆虫のスゴサを知ってほしいと思っています。

 でも、まずはシミを採らないと、、、、、、はじまらない。 (川ノ)


《2017年度》 No. 208

 タイトル

百舌の早(速)贄

書込日
11/23
内 容 

  次の企画展は、シミをやってみたいと思っていたけど、なかなか採れない。。。もっと前から写真や標本を集めていたならできたのだろうけど、そんな計画性はないので、わずかな標本と写真しかないので、、、、苦労しています。
 
 リスやアリのように餌をしっかり溜めて寒い冬を乗り切ろうとする計画性のある生き物たちがいるけれど、そんな生き物たちを見習わないと、、と思う、今日この頃。

  計画性があるのかどうかはわからないけど、鳥のモズ(百舌)という生き物は、枯れた枝などに餌であるカエルやバッタを串刺しにして保存する変な習性があり、それを『百舌の早贄(はやにえ)』と言います。この『百舌の早贄』は、餌を備蓄していると考えられることが多いけれど、それ以外にも、ただ遊んでいるのではないか?とか、食べやすいように刺しているのではないか?とか、いろいろな解釈がなされているようです。

  でも、実際のところモズにしかわからないことなので、真相は謎のまま。

  以前、ドラマで「MOZU(モズ)」というのがあって、その中でこの変な習性について紹介されたので、『百舌の早贄』を聞いたことがある人もいるのではないかと思います。でも、なかなかこれを見つける機会というのはないかもしれません。

  しかし、今なら当館の裏の枯れ枝に多数の『百舌の早贄』がありますので見ることができます。実際、じっくり見てみるとよくもこんな細くてもろい枝に刺せるものだと感心してしまいますが、餌となったカエルたちの姿はかわいそうにも思います。ただ、これが自然といえるもの。

 『百舌の早贄』がどんなものなのか知りたい方はお早めにお越しください。他の生き物が食べてしまったり、風で飛んでいったりしますから(川ノ)。


《2017年度》 No. 209

 タイトル

地味なシミをしみじみと想う

書込日0
12/4
内 容 

 次の企画展は、シミについてやろうと思って、ただ今、鋭意調査中です。
  「シミの企画展」、なんて聞いたら、多くの人は、肌のシミのことかしら?とか、壁や服のシミのことかしら?なんて、誤解されそうだから、もうちょっと違った、昆虫らしい名前だったらよかったのに、、、とつくづく思います。
 
 シミを調べていると、いろいろな発見があります。たとえば、内臓の構造が案外立派だな〜とか、イシノミ以前の原始的な昆虫たちは、体の中の空気を送る気管が左右連結していないけど、シミは連結しているな〜とか、背脈管(心臓)の心門という体液を吸いこむ部分が大きくて、ヤスデのに似ているな〜とか、複眼の個眼が少なくて個眼が大きいな〜とか、脚のふ節の毛がシンプルだな〜とか、鱗粉の色が綺麗だな〜とかいろいろ。

 こんなこと、インターネットで検索しても一つも出てこない。

 そんな、ネットや本に出てこない、この地域の、そして当館独自のデータと標本を直接見てほしい。。。と、しみじみ思う。ちゃんと企画展ができたならだけど、、、(川ノ)。


《2017年度》 No. 210

 タイトル
シミの体は魅力的
書込日0
12/14
内 容 

 シミの展示の作成するために電子顕微鏡で撮影させてもらって、観察しています。実体顕微鏡で結構見たけど、電子顕微鏡で見てみると印象が全然違う。。こんなに毛が多かったっけ、、?鱗粉が多かったっけ?と思う。

 また、シミは原生昆虫類の多くの基本となった体を獲得した昆虫の生き残り。この生き物をちゃんと知らずに昆虫のことを語っていたことがなんとも恥ずかしい、、、とまで思ってしまう。そんな魅力的なボディ、、素晴らしい(川ノ)。


《2017年度》 No. 211

 タイトル
シミの体はキリがない
書込日0
12/14
内 容 

 シミの体を調べるために、体の中の切片を観察しています。連続切片を見ていると、最初は全然わからないけれど、何枚も何枚も見続けると、細胞の違いであったり、連続切片の繋がりというのがわかってきて、なんとなくわかった気になってきます。

  でも、本当にあっているのかわからないから、実体顕微鏡でさらに解剖しながら、確かめて、そしてまた切片を見て確認。それの繰り返し。
 
  んとこ、んとこ、、、と知恵の浅い頭をフル回転して、シミの体の中を想像する。。   でも、それでも合っているかわからないから、文献なんぞも読み漁ってみるけど、それでも合っているかわからないから、また解剖。それを繰り返して、ようやく展示のパネルを作成します。

  でも、それでも、合っているかわからないから、詳しい人にお願いして読んでもらってお知恵を拝借。生き物の体というのは、奥が深い(川ノ)。



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