下関のハリガネムシやシヘンチュウ
日本からハリガネムシは14種ほど見つかっていて、下関からは3種確認しています。展示ではそれらを紹介してます。また生体展示では底面フィルターのパイプに産卵した卵が見れることがあります。シヘンチュウ1種も併せて展示しています。
〈ハリガネムシについて〉はじめに
ハリガネムシの季節になりました。この季節から水たまりや河川でハリガネムシが多く見られるようになります。水が干上がった水たまりや水路では写真のように無数のハリガネムシが干からびていることがあります。 pic.twitter.com/9XP5WpVxS9— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 1, 2018
〈ハリガネムシについて〉その1
昔の文献では「ハリガネムシは親雌が卵を保護する」と書かれていることがあります。実際、見てみると、卵は流木に産み付けられていて(写真中央の肌色のもの)、その横には雌が絡まっています。この雌が親なのかはわかりませんけど。。 pic.twitter.com/LYBBTNLcRV— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 1, 2018
〈ハリガネムシについて〉その2
世界にはハリガネムシの仲間は330種ほどいるようで、その概ねすべてで雌雄がいます。雄と雌の見分け方はお尻を見たら形が違うので区別がつきます。雄にはお尻の腹側に精子を出す孔が開いていて(写真①)、雌は尾尻の先端近くに生殖孔が開いてます(写真②)。 pic.twitter.com/5ewN5K9W8h— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 1, 2018
シヘンチュウは、線形動物類の生き物で、ハリガネムシは類線形動物類ですから分類上違う生き物です。表面を見てもシヘンチュウはツルツルしています(写真①)。
写真②はシヘンチュウ1個体が生んだ卵です(白い物)。こんな細い体の中にどうやってこれだけのものが入っているのだろう~と思います。 pic.twitter.com/uke4oSA30B— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 11, 2018
この時期は水辺に行くとハリガネムシにやられたカマキリが無数に浮いてます。この時期の風物詩。これが何万年も続いたらカマキリも進化して、水に適応してミズカマキリになったりして。。なんて馬鹿なことを考えてしまう。
ちなみに、この動画のカマキリはハリガネムシが出た後に助けました。 pic.twitter.com/OBRHZZ2Dbp— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 17, 2018
産卵しているところをタイムラプスで撮影してみました(数分を2秒に)。
こんな感じで少しずつ産卵します。こんな細い体の中にこれだけの卵がどうやって入っているのか、、、見る度に不思議に思います。産卵直後は卵は白いですが、時間が経つとピンク色になります。 pic.twitter.com/1uxZwFAHqe— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 25, 2018
カマキリからハリガネムシが出てくるのを見る度にカマキリの腹の中はどうなっているのだろ?と思います。
そこで、ハリガネムシが出たカマキリの内臓を見てみました。寄生される中腸に穴とかは開いてはいないけど、変なシミがありました。
でも、寄生されてないカマキリのと比較しないとわからないゃ。 pic.twitter.com/QoPggxv24j— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) October 31, 2018
生体展示しているハリガネムシが産卵しました。タイムラプスで撮影してみましたので、どうぞご覧ください。 pic.twitter.com/U0BRZ1VPPK
— 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum) November 1, 2018
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